匿名情報に価値がある理由

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ネットで簡単に知識が得られる時代になりました。
しかし、その分デマも流れるようになりました。
その情報は正しいのか。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行により、情報の信憑性として、情報提供者が実名か匿名かを議論する人が増えました。

今回は実名なら正しい情報か?匿名なら正しくない情報か?
また、情報を正しく判断する裏技、実は匿名情報に価値がある理由、情報発信側の実名・匿名別のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
情報発信を始めようか迷っている方の参考にもなると幸いです。

匿名を禁止するとどうなるか?

有名な認知バイアスとして、ダニング=クルーガー効果があります。
次のグラフが大変わかりやすいため、引用させていただきます。

ダニング=クルーガー効果(知識と思考を深め続け、実践し、挑戦し続ける選手や指導者) - 陸上競技の理論と実践~Sprint & Conditioning~

このグラフの通り、素人に近いほど自信を持ちやすく、そこそこ知識・経験が増えるにつれて自信がなくなり、専門家に近づくと自信が湧いてくるという認知バイアスです。

では、匿名を禁止するとどうなるでしょうか。
情報提供者に実名を強制した場合、実名で情報発信する自信のない、このグラフで言うと真ん中あたりの人たちが発言をしなくなります。

その結果、専門家(権威)よりも素人に近い人の数が圧倒的に多いので、数の暴力で却ってデマ情報が流れやすくなるでしょう。
無駄に自信がある人は実名でもへっちゃらですからね。

実名による情報提供の質

そもそも実名による情報は正しいのでしょうか。
いや、実名でデマ流してる人っていますよ、普通に。
専門家や資格を持っている人でもいます。
名誉毀損になりかねないので詳細は伏せますが、ツイッターで炎上した実名の方は少し検索すれば見つかると思います(何か詳しい専門分野をお持ちであれば、普段よく見かけていると思います)。

正しい情報を得るための知識

では、正しい情報を得るにはどうすればよいでしょうか?

一人一人が受け止め方を変えましょう。
まず、その情報は著者の「考察・感想」か「事実」か?

「事実」であった場合、引用している文献が存在すれば、文献を見て自分で確かめましょう。
そしてその文献は、信頼の置けるものでしょうか。
文献がないからといって「事実ではない」と断定できません。次項で解説します。
官公庁でも正しい情報を得る方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
総務省:ネットで正しい情報(じょうほう)を得る方法は?

また、「考察・感想」なのに事実であると誤読して、事実であると広めてしまう人がいます。
「考察・感想」であれば、そういうこともあるんだな、くらいで頭の片隅に置く程度にしておきましょう。たとえ「考察・感想」であっても頭の片隅に置いておくことで何かの判断材料になることがあります。
(「そういう考察もあるのか。ではその考え方で別の問題を考えてみたらどうだろう。」「あの時こういう感想を持っている人がいたから、この言い方だと誤解を招くかもしれない。」などです。)

次項で匿名情報の信憑性を判断する裏技も含め、解説していきます。

裏技:文献の存在しない匿名情報は価値ありまくり

全くの匿名アカウントで、感想に近い情報。
その情報は匿名で出どころ不明だし、価値はないと感じますか?

いいえ!価値ありまくりです!!!
匿名情報の方が、当事者しか知らない情報をゲットできるんです。
では「当事者しか知らない情報」かどうか見分ける為にはどうすればよいでしょうか?

その文章の言葉を使って「検索」するんです。
すると、正しい情報であれば公的な文書、信頼のできる情報が見つかります

すなわち、匿名情報は「検索ワード発見器」なんです!!

ブログ著者は、むしろ匿名情報の方が価値があると思います
なぜかというと、匿名でないと言えない情報を得ることができるからです。
だって、実名で言えることなんて、既に記事や本になっている可能性が高いですから。

例えば、実名で企業の内情を話してしまえば、守秘義務違反、(企業に対する)名誉毀損になってしまう可能性があるので、言えることが限られてしまいます。
実名で検索するだけで勤務先をネットで調べられる場合もありますし、少なくともその人の勤務先を知る親族や知人には、どこの企業の内情か分かってしまうでしょう。

匿名ならば、どこの企業とは言えないけど、こういうこともあるから、、と抽象的な話ができます。受け取る側もどの企業か分からない、企業側も自社であることが分からない、そんな言い方であれば問題にはならないでしょう。

実態はもちろんのこと、その中には困ってる人にとってプラスになる情報も含まれています。パワハラなんかもそうですが、係争中なのに実名で考えをネットに晒したら相手方に回答を用意されて不利になってしまいますよ。しかも不利なことを言ってしまって相手方に証拠をプレゼントしてしまうかもしれません。

最近の話題で言うと、やまゆり園・相模原障害者施設殺傷事件の初公判まで被害者側の情報が出ていないことについて、被害者側の意思であるかのように勘違いしている人がかなりいました。

本人はもとより他人に不利益が生じるリスクがあれば言えませんよね。
世の中、実名で断言できないことって多いですよ。

実名情報発信のメリット・デメリット

実名はハイリスク・ハイリターンだと思います。
実名の方が有名になりやすく、職種によっては顧客獲得に繋がるでしょう。
しかし、情報が正しくても炎上することがある昨今では、炎上した場合に勤務先等に問い合わせが殺到するリスクがあります。

また、本人に非がなくても事件・事故の被害者になってしまうと晒しげられるかもしれません。

リスクだけでなく、リターンもあるので、やりたければやればいいと思います。

匿名情報発信のメリット・デメリット

匿名であれば、実名のようなリスクは避けられると思いますが、当然、自分自身が有名になりたい気持ちが強いのであれば効果がないので実名の方がよいでしょう。

ブログ著者は、よほど自信がない限り匿名を推奨します。
なぜかというと、まず(善意であることを前提として)匿名でデマを流してしまうより、実名で専門家を名乗ってデマを流してしまう方が罪が重いと思うからです。

以前、メンタリストDaiGoが論文の読み替えをしてデマを流しているとツイッターで話題になっていましたが、実名顔出し医師・医学博士がメンタリストDaiGoと全く情報を流していました。
その情報が誤りであると、後者の方が信じてしまう人が多いので、罪が重いと思うのです。

さらに、情報発信初心者は匿名推奨です。
匿名から実名にすることはいつでもできます。
どういう言い方をした時に、どんな受け取り方をする人がいるか、ある程度学んで、きちんとSNS用の文章が書けるようになってからの方がいいと思います。
まず、自分が情報発信に向いてるかどうかも分からないし、続けるのかどうかも分からないのに実名って情報出し損な気がします。

最後に

結局、実名か匿名かは本人が決めることであって、他人がどうこう言う問題ではありません。
その人の置かれた状況というものがありますし、どんな情報を発信したいのかは人によって異なりますから、本人がメリットとデメリットを踏まえて判断するしかないんです。
それは他人には理解できませんし、できなくていいと思います。