【設立者・幸田氏に聞いた】高IQ者認定支援機構の活動とIQテスト

2019年10月6日

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なぜ高域IQ検査は有料なのか?

高域IQ検査は有料です。なぜ有料なのかは、機構が公表する「特別な適性」を持つ人の”発掘”と”支援”には資金が必要です。
その他、ホームページを運営するにあたっての費用、試験会場の費用、人件費が必要です。

高域IQ検査の1つであるCAMSは8800円となっています。
会場で受けるテストであり、記述式ですから採点も大変です。マーク式であるTOEICの5830円と比較しても妥当と考えられます。

加えて、多くの私立大学が入学試験の費用を3万円強(一般入試の場合)とし、それらを多くの資金源とし、教育や環境整備に利用していることと同様のシステムと考えられます。
この受験料に支援のための資金も含まれているのですから、むしろ安いのでは?と個人的に思います。

ちなみに、日本ギフティッド協会では、ギフティッド用個別教育計画書の作成費用を5000円としています。異才発掘プロジェクトROCKETは、日本財団からの資金援助と一般からの寄付で運営されているようですが、プロジェクト参加の実費は原則自己負担となっています。

高域IQ検査の研究開発

従来の医療系の知能検査では測定できない「特別な適性」を発掘するための高域IQ検査の研究開発を行なっているようです。
また、この研究開発は、東京工業大学名誉教授、前川 眞一氏(専門分野:統計科学 / 教育・社会系心理学 職歴:大学入試センター 研究開発部 教授等)が行うそうです。

『特別な適性を発掘する』とは、具体的にどのようなことなのでしょうか。
こちらについても幸田氏ご本人に問い合わせてみました。

幸田氏:「『特別な適性』とは、「特別に高い適性」を指します。
「何に対する適性か?」、これは、『この検査と相関の高い社会的に有益な事項に対する適性』です。
ですので、これから様々なこと(例えばプログラミングや研究への適性)との相関関係について研究、発表していくことを予定しています。
相関関係を明らかにするためにはまず、検査を実施することが必要です。当財団では、この遠大な目標に対して第一歩を踏み出したところです。
ただ、現段階でも、検査を実施し、その実力を証明するだけで救われる人はいると考えます。」

なるほどです。機構は高IQ者の支援を目的としていますし、もし高域IQ検査の結果が、様々な分野で必要とされる能力と相関が強ければ、より確かなサポートが実現するでしょう。

確かに推論能力が高いということが示されただけでも、学業や仕事だけでなく、生活上で役に立つこともあれば、人生を充実させる趣味を見つけることにも役立つでしょう。
例えば、数独(ナンバープレイス)の世界大会であるWSC・WPC選抜大会や色々なパズルを解く日本パズル選手権のような場所で活躍できるかもしれません。

また、就職・転職でも使用され始めている「競技プログラミング」との相関については、Twitterで以下のように話題になっていました。

ロジカル思考が身につく!【embot】プログラミングおもちゃ

高IQ者へ支援

2019年11月2日現在、機構は高IQ者への支援を以下としています。

検査実施後、1か月程度で検査結果をメールでご本人に通知します。検査結果が上位の方には、ご希望に応じて、当機構やスポンサー企業様から活躍のためのサポートを受けられます。
※該当される方にはご希望の確認のため、検査後に別途、機構からご連絡いたします。

引用元:高IQ者認定支援機構/検査実施後、結果認定後の支援について

また、CAMSというIQテストの注記に「HIQA-Societyへの入会対象検査」と記載されていることから、おそらくHIQA-Societyへの入会を許可された人が、「活躍のためのサポート」を受けられると推察されます。

これに関して、以前は機構のホームページに「IQ147(sd15)以上を対象に、高IQ者として認定して支援の対象とする」という主旨の記載がありましたが、削除されたようです。

機構は、削除したことについての経緯を以下のように述べています。

当機構が知能検査を実施する目的は「広く高IQ者を発見し、支援していくこと」です。その実現には、IQ147sd15以上の方は勿論のこと、それ以下の方も広く支援できるよう努めるべきという結論に至りました。そのために、当面はカットオフラインを設けずに、より幅広く支援する体制を整えていくことに致しました。以前に告知した状態からの変更となりますが、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。

引用元:ネット上に掲載されている疑問に対するお答え

確かに、企業と協力してサポートを行うとなるともっと広く支援できると考えられますよね。IQ147(sd 15)以上の成績とはいかなくとも、IQ140(sd 15)でも十分に戦力になりますし、役割というものもあります。体調等によって医療機関で受けるWAISなどの知能検査でも誤差が生じますし、147(sd 15)で切ってしまってはもったいないかもしれません。

これに付随して、ブログ著者は、以下のように考察しています。

  • 時間的圧力をさらに減らすと突出した能力を示す人がいるということも予想される
  • ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英氏は以前メディアで「(日常生活の中で)突然ひらめいた」と語っていた
  • 極端な話、ノーベル賞受賞者レベルの「ひらめき力」は時間的圧力がほぼない状態なのかもしれない
  • 時間的圧力を減らせば減らすほど「ひらめき力」を計測できる可能性がある
  • 一生に何度かあるレベルのひらめき力はハイレンジIQテストでも測るのが難しいと考えられるし、測る方法もない
  • このような「ひらめき力」を持つ可能性も、なるべく時間的圧力を減らしたテストで一定以上のスコアを示した人に考えられる
  • ハイレンジIQテストでは、管理も難しく、支援を受けるための認定用の検査とするのは難しいし、母国語の影響もある
  • 「ひらめき力」を測ることを目的したときに、高域IQ検査は時間も平等で管理もされており、信頼性という点を含めると妥当な検査と言える
  • もしかしたら高域IQ検査でIQ147(sd 15)以上でなくても「ひらめき力」を持つかもしれないし、それ以上のスコアが必要なのかもしれない
  • それを検証するためには、IQ147(sd 15)未満の人にも支援を行い、業績等を見てみれば分かるでしょう

何はともあれ、これから支援を行なっていった結果、どのようなことが見えてくるのか楽しみです。

高IQ団体HIQA-Societyとは?

高IQ団体と言えば、知能検査で全人口の上位2%の知能指数を持つ人のみ入会できる、JAPAN MENSAが有名ですが、同じく所定のテスト(CAMS)で検査結果上位であれば入会可能となるのがHIQA-Societyだそうです。

通常、高IQ団体は、交流が中心となっていますが、HIQA-Societyは一味違い、将来的に企業のサポートを受けることができるように整備される予定のようです。
入会条件は、今後公表されていくでしょう。

このような記述式のテストで一定以上のスコアを出す人は、常人とは異なる能力を持っています。
高IQ団体METIQは、指定するテストでIQ156(sd15)以上のスコアを2つ提出することで入会できる団体ですが、ギフテッドの特徴(詳しくはこちら→天才ギフテッドの特徴とは?各団体の見解と一般論まとめ)を持ち、優秀な方ばかりです。

まだ企業によるサポートの詳細は公開されていませんが、協力を進めていくと発言している企業も既にあります。
このようなサポートが増えていくと、企業にとっても利益を生む革新をもたらすことになり、双方にメリットがあると思います。

高域IQ検査の内容

高IQ者認定支援機構の実施する高域IQ検査の内容を紹介します。
HIQA-Societyへの入会対象検査にもなっている「CAMS」と、無料で受けられる「Web簡易検査」があります。

高域IQ検査CAMS(キャムズ)

機構のメインとなる高域IQ検査(IQテスト)のCAMSは、会場に行って受ける知能検査です。問題は図形で記述式です。
機構が公表している検査の概要は以下の通りです(2019年11月2日現在)。

検査内容  高度な推論能力の測定を目的とした図形問題(記述式)
適応年齢  満16歳以上
検査時間  180分間(休憩2回 + 60分間の検査を3回)
測定範囲  IQ115 sd15 – IQ180 sd15程度
実施場所  第1回 2019年10月27日(日)13:00受付開始 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
       〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町8番地 TKP市ヶ谷ビル
       ≪アクセス≫
       JR中央・総武線 市ケ谷駅 徒歩2分
       東京メトロ南北線/有楽町線 市ケ谷駅 7番出口 徒歩1分
       都営新宿線 市ケ谷駅 4番出口 徒歩2分 ※A4出口ではございませんのでご注意ください。
       以降、実施回ごとに当機構が会場を指定します。
結果の通知方法  e-mailにて成績証明書(データ)を送付。
         希望者には別料金で紙の証明書を発行、送付
受検料   8,800円(税込)
申込方法  当機構WEBサイトで申し込み(会場・日時を選択)

       ※ 申込サイトでは最初に会員登録が必要です。
注記    HIQA-Societyへの入会対象検査

引用元:高IQ者認定支援機構/CAMS

かなり本格的な検査で、どのような問題が出るか気になりますね。
検査を受けるにあたっては「検査内容の秘密保持に関する誓約」が必要となっており、自分の回答も含め、公表してはいけない決まりです。
どのような問題が出るかは受けてからのお楽しみです。

Web簡易検査

Web上で無料の簡易検査を受けることができます。
CAMSやCAMTに興味がある方、とりあえずチャレンジしてみたい方も無料ですので受けてみてはいかがでしょうか。
検査を受けてみたい方はこちらから受けてみてください。
Web簡易検査(無料)

今後の検査ラインナップ

高IQ者認定支援機構は、スマートフォンでCAMSよりも気軽に受けられるIQテストを実施する予定のようで、今後の検査ラインナップを以下としています。

一斉検査「CAMS」は、2019年10月27日を第1回実施日として、その後も年に数回実施します。
この「CAMS」実施の継続のほか、スマートフォン等で気軽に検査に参加できる簡易検査(仮称:CAMT)アプリを展開予定です。

引用元:高IQ者認定支援機構/今後の検査ラインナップ

メディアや著名人の反応

メディア情報

2019年10月2日の日本経済新聞に掲載されました。
ソフトバンク元副社長ら、IQ高い人材を企業に紹介(日本経済新聞)

著名人からのメッセージ

著名人からのメッセージも届いているようです。機構のお知らせをチェックしてみてください。

株式会社ドワンゴ代表取締役社長・夏野 剛 氏、元グーグル米国本社副社長 兼 日本法人代表取締役社長・村上 憲郎 氏からのメッセージだそうです。
IT業界の著名人より期待・激励のメッセージ

公益財団法人 孫正義育英財団 事務局長・源田泰之 氏からのメッセージだそうです。
孫正義育英財団が、当財団の活動に期待を表明

企業による協力や協業

企業による協力や協業の表明が既に行われています。

全ての授業と試験をオンラインで実施するソフトバンクグループのサイバー大学と高IQ者認定支援機構は今後の協力関係構築を進めていくそうです。
サイバー大学と当機構の協力関係構築を推進

Gfted Works株式会社は、CAMS等で認定を受けた方々への活動支援について、協力を進めていくそうです。
職業訓練や起業支援を手がけるギフテッドワークス社との協業を検討

鎌田敬介氏は、日本のサイバーセキュリティ向上のために、高IQ者認定支援機構と深く連携し、人材の発掘や活躍の場の提供を進めたいと考えているようです。
日本のサイバーセキュリティーの第一人者である鎌田敬介氏からも激励を頂きました

役員・評議員

高IQ者認定支援機構は、社会貢献として掲げる目的を果たすことに本気です。
その目的に正当性があり、かつ価値のある内容であるから、各分野の権威が役員や評議員として協力しています

役員・評議員は以下となっています。

【理事】
代表理事  松本 徹三
        株式会社ジャパン・リンク代表取締役社長
        元 ソフトバンクモバイル株式会社取締役副社長
        元 クアルコム・ジャパン株式会社代表取締役社長
理 事   鈴木 寛
        東京大学・慶應義塾大学教授
        元 文部科学副大臣
        前 文部科学大臣補佐官
理 事   前川 眞一
        東京工業大学名誉教授
理 事   エヴァンゲロス・カツイオウリス
        精神科医・医学博士
        IQ198sd15 NVCP-R
        IQ190sd15 Qoymans Multiple Choice #3
理 事   幸田 直樹
        高IQ団体METIQ代表
        2018 WGD Genius of the Year (Asia)
        慶應義塾大学SFC研究所所員

【監事】
監 事   中村 和夫
        元 ハイデルベルグ・ジャパン株式会社取締役CFO

【評議員】
評議員   髙坂 節三
        元 東京都教育委員
        元 経済同友会幹事
        元 伊藤忠商事株式会社常務取締役
評議員   立川 敬二
        立川技術経営研究所代表
        元 独立行政法人宇宙研究開発機構(JAXA)理事長
        元 株式会社NTTドコモ代表取締役社長
評議員   千本 倖生
        株式会社レノバ代表取締役会長
        元 イー・アクセス株式会社
         (現・ワイモバイル株式会社)取締役名誉会長
        元 第二電電株式会社
         (現・KDDI株式会社)共同創業者 取締役副社長

引用元:高IQ者認定支援機構/役員・評議員

今後の展望

高域IQ検査は始まったばかり。
入試の試験、資格試験、就職活動の適性検査、心理検査。
これらは全て、試行錯誤をし、最適化されて今があるのです。
より最適化されていくことが今後の展望となるでしょう。

代表理事からのメッセージにも以下のように記載されていました。

勿論、この「仕組み作り」が決して容易なものではないことは覚悟しています。同じ様な高IQ者でも、それぞれの人が持つ能力の特性や興味の対象は様々でしょうから、それらを正しく認識して、適材に適所を、適所に適材を紹介する方策は、一から考えていかねばなりません。また、その試みの中では、「真の適材」を作り出す為の「様々な学習やトレーニング(例えばソフトウェアのコーディング能力向上に資するもの等)の必要性」も認識されるに至るかもしれません。更に、それ以前の問題として、「公式な認定に値するIQの測定」に公平性と正確さを期することが必要であり、この為にも、様々な試行錯誤が必要になるでしょう。今回の財団設立は、これらの全てを含む「長い道程」の第一歩だと私達は認識しています。

引用元:機構設立の趣旨(代表理事からのメッセージ)

ゼロから生み出すということは、常人にはできないことです。
機構の活動は、今後の日本発展の一助となるでしょう。

また、高IQ者やギフテッドを自称する人も多いようですが、証明するものが無ければ、あくまで「自称」に過ぎません。できるだけ早期に正確な判断基準が確立されることを望みます。

この機構の活動が、日本におけるギフテッド問題の議論のきっかけとなることも期待されます。