天才・ギフテッドを妨害するというリスク

2019年10月11日

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1つ以上の分野で極めて高い能力を示すギフテッドと言います。
詳しくはこちら→(天才児とも言われるギフテッドってどんな人?解説と支援するべき理由

天才やギフテッドは変わった個性を持つため、他人に理解されず、妨害・排除されやすいということをご存知でしょうか。

天才やギフテッドに限らず、他者を妨害するということは、妨害者側にとっても良いことがなく、リスクを負うことになります。

今回は、これらの天才やギフテッド、他者を妨害・排除するリスクについて説明していきます。

天才やギフテッドは妨害・排除されやすいのはなぜ?

ギフテッドには、「典型的」と言われる特徴があります。
詳しくはこちら→(天才ギフテッドの特徴とは?各団体の見解と一般論まとめ

この典型的と言われる特徴を持つと、周囲から浮いてしまうため、いじめの対象になりやすいと言われています。

また、生意気だと思われたりすることもあります。
賢すぎて大人の言うことを訂正してしまうこともある子供を、素直に褒められる大人と、生意気だと怒る大人がいます。

ニュースと照らし合わせてみましょう。

目黒女児虐待死事件

この事件の被害者である結愛ちゃんはとても賢い子だったようです。

優里被告:
結愛にはとても賢いエピソードがあり、この子は賢いと褒められて、そこからこれもできるあれもできると始まり、しつけに変わっていった。その歯止めがきかなくなったのかなと思います。

引用元:NN PRIME/「父vs母 法廷で対決」船戸結愛ちゃん虐待死裁判…優里被告が雄大被告に決別告げる

弁護人「どんなところがいいところですか」 

雄大被告「私と出会ってすぐ、教えていないのに1人でトイレ掃除をしていました。誰かに言われてやっているのかと思ったら、1人でやっていて、3歳なのにすごいと。『何してるの?』と聞いたら、実家にいるときにママかおばあちゃんのまねをしてやったと。すばらしい子だと思いました。洗濯物をたたむのも誰かのを見てまねして、ひょうきんで明るくて、いっぱい、いいところがありました。私に対し、仲直りのきっかけをいくつも与えてくれたのに、私が気づかなかった。見過ごしてしまって申し訳ないです」

引用元:産経ニュース/【目黒女児虐待死、父親被告人質問詳報】(8完)元妻に涙声で「私のせいで本当に申し訳ない」 結愛ちゃんには「私が親になろうとしてごめんなさい」

エピソードから考察すると、ギフテッドであった可能性があります。
この件はニュースになりましたが、親や学校の先生に敵視されたというエピソードはよく聞く話です。このようなことが原因で虐待を受けている子供は氷山の一角である可能性が高いと考えられます。

神戸市立東須磨小学校教諭いじめ問題

神戸市立東須磨小学校の教師によるいじめが話題となっています。
【詳報】東須磨小・教員間暴力 校長会見「4人中2人は前校長と親しい関係」
ニュースを見て、「ひどい」「悪質だ」と感じた方が多いと思います。

以下、被害教諭によるメッセージ全文を抜粋しました。
(全文が読みたい方は引用元をご参照ください。)

職員室が怖かった分、毎日子供といる時間が幸せでたまらなかった。「ずっとこの子達と一緒にいたい」そう思える子達だった。クラス全員で誕生日に手紙を本にしたプレゼントを用意してくれる温かい心も持っている。失敗しても「ドンマイ」と声をかけられる思いやりもある。どんな先生やお友達でも同じ目で、平等な目で見られる正義感のある子達である。運動場で「めんどくさい」とも言わず、クラス全員で遊ぶ無邪気な一面もある。これからもずっとずっと君たちの笑顔は先生の宝物であり、生きがいです。ありがとう。

引用元:「職員室が怖かった分、子供といる時間幸せで…」いじめ被害教諭メッセージ全文

このメッセージから被害者教諭は、とても良い先生であったことが分かるのではないでしょうか。

冷静に客観的に見ると、いじめをした加害者が相当おかしいという感想になるかと思います。
しかし、神戸市立東須磨小学校の一部という狭いコミュニティでは、被害者教諭が周囲と違うように、変わって見えたのでしょう。

ギフテッドは数の暴力で妨害・排除される

「数の暴力」という言葉があります。

数の暴力(かずのぼうりょく、tyranny of the majority)とは、ある集団が、特定の思想において大多数の支持を得ていることをもって、その団体が絶対的な正義であると錯覚することで(衆人に訴える論証)、自分達の思想に賛同しない、または賛同出来ない他の少数派の集団を排除・批判・抑圧することを指す。

引用元:数の暴力/フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

つまり、少数派が正しいことを言い、多数派が間違ったことを言っていたとしても、あたかも多数派が正しいことを言っていると錯覚するということです。

ギフテッドの典型的な特徴の1つとして、正義感があるという特徴があります。
ギフテッドが「真の」正義感を持って正しい発言をすれば、ギフテッドは少数派ですから、「数の暴力」が起こる場では、排除されてしまいます。

よく、他人を妨害しておいて、正義だと言い出す人がいますよね。
しかし、それは妨害者の自己満足でしかなく、「真の」正義ではありません。
本当に正義感があるならば、前向きな行動をします。
直接、建設的な意見を言ったり、自分自身が正しいことをしたりするでしょう。

天才・ギフテッドを妨害・排除するのは妨害者にとってもリスク

天才・ギフテッドがなぜ排除されやすいかということは少し分かってきたと思うので、リスクについて説明します。

まず、先ほど取り上げた2つのニュースにおいては、目黒女児虐待事件は懲役18年の求刑をされていますし、神戸市立東須磨小学校の教師らによるいじめも起訴される可能性があります。

神戸市立東須磨小学校の教師らによるいじめでは、被害者が被害届けを提出しました。

神戸市立小の教諭いじめ問題で、いじめられた男性教諭(25)の代理人弁護士が11日、兵庫県警に被害届を提出したことが分かった。

引用元:ライブドアニュース/いじめ被害の教諭が被害届

「暴行や傷害は最低限問われ、ほかに強要、名誉棄損、侮辱などの罪が考えられます。4人が事実関係を認めて、反省したり辞職したりすれば、書類送検になると思いますが、居座ったり一部否認したりすれば、主犯格は逮捕もありえます。起訴されれば、最低で罰金刑にはなると思います。執行猶予が付いた懲役刑の可能性はありますが、恐らく初犯ですので、実刑は難しいでしょう」

引用元:J-CASTニュース/「教員いじめ」加害者4人の今後は… 若狭勝弁護士に見解を聞いた

教員間のいじめ問題も、氷山の一角であるという見解もあります。

「ここまでひどいことはやっていないから大丈夫」ということはなく、もっと小さな妨害・排除でも、法的責任を問われます。
身の回りで妨害や排除をすると、リスクを負うことになるのです。

ちなみに、天才と呼ばれる偉人は他者から批判されたり、妨害を受けたりしたエピソードを持ちます。
天才レベルの人を妨害すれば、妨害者の存在は後世に渡って書物として残ります。
天才はなぜ妨害されるかというと、妨害している当事者にとっては、その価値が分からなかったのです。
天才の言動の価値を見抜くのは、当事者にしてみれば、本当に難しいのだと思います。

もしかしたら自分より賢い人を思い込みで妨害してしまうことになるかもしれません。後々になって自分自身が恥をかかないようにするためには、妨害・排除はしないようにするのが得策と言えます。

天才・ギフテッドを妨害・排除から守るために考えよう

妨害・排除から被害者を守るためにはどうすればよいか。
これに関してはこれからみんなで考えていかなければいけない問題です。その場その場で人間関係の構造や要求されることが異なるため、一筋縄では行かないでしょう。各界の人間がそれぞれ考える必要があります。

取り上げたニュースでは、守れない原因として、周りが気付いていても言い出せないということがあるため、言い出せるような環境作りをすることが、解決策の1つとして考えられます。
いじめの相談窓口も増えてきたようですが、弱った被害者が自発的に行動しなければいけません。

リスクについても述べましたが、他者を妨害・排除してリスクを負う暇があったら、このような社会問題の解決方法を考える方が生産的です。

ポジティブな方向に考え、調べていくと、とても勉強になります。
こういった行動から自分に出来ることが見えてくることがありますし、そのような行動をする人が増えると、世の中全体が良くなっていくのではないでしょうか。